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紅茶のメルマガの読者の方なら、必ずやポットや急須が一つはあることと思います。 中国や日本で発達した急須にはツルがついていて、ヨーロッパタイプのポットには取っ手がついています。 しかし、多少の見た目の違いはあるとはいえ、紅茶用ポット、日本茶、中国茶などのお茶を淹れる茶器は、大抵みんなずんぐりと丸い形をしています。 いろいろと斬新なデザインが生まれている現代では、もっと角張った形の茶器が生まれてもいいはずですが、この形だけは千数百年の間、ほとんど基本形は変わりません。
これはなぜかというと、沸騰したお湯をポット(急須)に注ぐと中で対流が起こります。 ポットの中でグルグルとお湯が巡っているわけです。この対流によって茶葉が上下する、いわゆるジャンピング運動を起こし、成分が抽出されます。 ポットが円形ではなく角張っていると、この対流が起こりにくくなります。そのためにポットは昔から丸い必要があったのです。(山内) |
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